坂井市のオンライン議会報告会動画から、議会報告について考える

Youtube

坂井市議会のオンライン議会報告会の動画が公開された

上の動画は2021/05/29に公開された動画である。

この動画、そしてこの記事は市議会だより(令和3年)第60号3月定例会のPDFデータと併せての閲覧を推奨する。

 

坂井市議会では「毎年」議会報告会を開催している

0:13あたり。

議会報告会を「行っている」のは確かなのかもしれないが、「毎年」というのが気になる。
一年に一度やれば良いのだろうか?私はそうは思わない。議会報告会は「毎回」会期ごとに必要なのではないだろうか?

そして、行っている事実が希薄である。
以下は坂井市議会HPより抜粋した「議会報告会」のページのリンク集である。

・三国高校の「三高地域魅力化プロジェクト」の発表会に参加しました(更新日:2021年4月14日、参加日:令和3年2月2日)
・丸岡高校の「地域清掃ボランティア」の成果報告会に参加しました(更新日:2021年4月14日、参加日:令和2年11月19日)
・坂井市農地水広域協定と意見交換会を行いました(更新日:2021年4月14日、開催日:令和3年1月20日)
・令和元年度坂井市高校生議会を開催しました(更新日:2020年3月2日、開催日:令和2年2月4日)
・平成30年度坂井市高校生議会を開催しました(更新日:2019年5月31日、開催日:平成31年2月5日)
・議会報告会を開催しました(平成30年5月)(更新日:2018年5月24日、開催日:平成30年5月22日、23日に市内4会場にて)

そしてこれが2021年1月27日時点での同ページである。(インターネットアーカイブスより)
ここには上記6つの投稿のうち、下3つしかない。
すなわち、実に一年越しのページ更新になると思われるが、これはいかがなものだろうか。
しかも、議会報告会の開催をしたという報告は平成30年、つまり2018年が最後の開催の報告である。

坂井市議会は3年間もの間、議会報告会を開催していなかったのだろうか?
それは無いと信じ、改めて議会報告会の情報を調べたところ、第52号3月定例会の議会だよりに掲載されていた。
また、第48号3月定例会の議会だよりについても同様であった。つまり、「毎年」3月議会の後にのみ議会報告会を行う、ということのようだ。
この発信の少なさ、そして周知の仕方はこのままで良いのだろうか?
「コロナの影響でリアル報告会ができないから」と言ってオンラインで行う、という論理は論旨として弱いのではないか?と思ってしまう。
もっと以前よりオンライン報告はできたのではないか?ということである。

当のオンライン報告だが、いくつかの問題点がある。

1.紙の議会報告より内容が薄い

動画を見るとわかることだが…

紙で配布される議会報告をほぼなぞらえているだけで、動画化の恩恵が少ない。
議員さんたちがカメラの前で「私たちはこんなことをしています!」というアピールにはなっているが、果たして多額の予算を立てて動画化する必要があったのだろうか?動画でしかできない、あるいは動画で発信することで有用となる情報がもっとあるのではないだろうか?

例えば、各委員会の動画を配信すればキチッと編集した動画は必要無くなるし、実際に仕事をしている場面を確認できる。
質問者の質問の仕方や理事者側の答弁の様子は有用な情報と言えるだろう。

また、議会だよりでは各委員会の質疑においてQ&A方式で掲載されているが、動画ではそのような場面は一部のみである。
また、各議員の採決(賛成OR反対)がわからない。
そのため、議会だよりより内容が薄くなっている。

2.内容についての説明が無い

今回の動画をパッと見て気になったのが、「小中学校への教育用AIロボットの導入について」である。
理事者側の報告として上がっているが、肝心の内容が不明瞭だ。
おそらく「ペッパーくん」のことだとは思うが、果たして小中学校にこのようなものは必要なのだろうか?
市役所の案内役としてのAIロボットは一定の効果があると思う。(ペッパーくんである必要性は置いといて)
しかし小中学校ではどのように活用されるのだろうか?一日の生活の中で子どもたちにどれだけの影響を与えられるのだだろうか?
少し批判混じりの提言だが、理事者側のある程度納得のできる説明か、議員からの質疑があったのなら、一市民としては納得感は出る。
しかし現状の発信からは、推測でしか物を語れない。

そうなると、私のような一市民からは強い批判的口調の意見が出てしまうことは致し方ないのではないだろうか?
今後、このような疑念が解消されるよう、議会の動きに期待したい。

3.コメント欄が開放されていない

これは、そもそも議会報告会とは何なのか?という話である。

私にとっての議会報告会とは、議会内で行われた全ての活動について総括した内容を報告し、一般市民からの質疑に答える場だと思っている。
リアルな議会報告会はどのような形式で行われているのだろうか?質疑応答の時間は無いのだろうか?
おそらく質疑応答の機会はあると思われるが、貴重な市民からの意見を取りあげるシステムになっていないのが現状である。

Youtubeのコメント欄を開放し、市民からの意見を広く聞き入れるべきである。

あわら市議会を見習おう

お隣のあわら市議会では議会報告会において、市民から出た意見の一部を公表している。
また、議会報告会の日程をカレンダー表示しており、市民への参加を呼びかけている動きが確認できる。
翻って、坂井市議会はどのようにして市民への呼びかけをしているのだろうか?
市民に開かれた議会を目指すためにも、他の議会を大いに参考にし、今こそ情報公開の原則に則った市政情報、議会情報の発信が必要である。

これらは議員個人でも発信が可能であるが、坂井市議会議員においてはそれを見る機会が(私には)無い。

議会活動は全て動画公開を

ここまで坂井市議会の議会報告のありかたについて意見を述べてきたが、究極的には議会報告会は必要ないと考える。
それには「議会の情報公開、情報発信が正常に成されている」という前提があるが、現状はそうではない。

坂井市議会において、「全員協議会」、「議会運営委員会」、「常任委員会」、「特別委員会」などの議事録は公開されていない。
また、上記に加え「本会議」の質疑討論、採決の動画が公開されていない。

これは市民の政治参画を阻む悪しき状態である。
これらが公開されていれば、市政・市議会の動きが相当に把握しやすくなるハズだ。

一般民間人は生きるための活動でいっぱいいっぱいで市政に関心を持つ暇が無いヒトが多い。
であるならば、その負担を軽くする必要があるだろう。
適当な情報発信が成されているならば、必要な情報を必要なだけ取得できる。
一部を抜粋した「総括」だけでは本質は見えてこないし、問題の根本が解決することはないのだ。

市民の政治参画を促すには、どうすれば良いのだろうか?今後も考えていきたい。

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