菅総理が総裁選の不出馬を表明

総理大臣はどのようにして決まるのか?
政治に興味がなかったあの頃、私は不思議でしょうがなかった。内閣総理大臣はどのようにして決まるのか?もしかすると中学2年生くらいに習ったのかもしれない。しかし全く覚えていないし習った記憶がない。
せいぜい覚えているのは衆議院の任期が4年で参議院が6年(3年毎に半数ずつ選挙があるとも知らなかった)、それくらいである。これに国会議事堂の絵柄が添えてあったことも覚えている。
さて、政治に興味を持ちだしたのは2019年の10~11月頃。主に地方政治に目を向けている今の私の思う「総理大臣の決まり方」を発表したい。もちろん参考文献は無いので間違っている可能性は多いにあるし、自説も交えるため、本稿の読者は各自で調べてほしい。
総理大臣の決まり方(簡易版)
- 衆議院議員の投票で得票の最も多い衆議院議員が内閣総理大臣となる(立候補は不要。実質推薦?)
- 自民党の議員は自民党のトップである「総裁」ただ一人に投票する
- つまり政権与党である自民党の総裁が内閣総理大臣となる
自民党総裁になるには?
自民党の総裁が内閣総理大臣になるのだが、どのようにして総裁が決まるのだろうか?
これは総裁選挙によって決まり、自民党の国会議員の投票と「党員投票」で決まる。
私は党員投票については知識が無いので調べることにした。
自民党総裁選と党員投票

上記記事によると、「国会議員数と同数の党員票」があり、これは全国の党員・党友による投票で配分が決まるらしい。今回は合計766票で、これを議員投票と党員投票で半分ずつに分けるらしい。さらには以下の記述がある。
全国の自民党員は去年末の時点で113万人余りで、今回、投票できる党員もほぼ同数になるものとみられます。投票は来月28日に締め切られ「党員票」は、各都道府県連が集計した得票数を党本部でまとめ、いわゆるドント方式で候補者に配分されます。そして「国会議員票」と「党員票」を合わせて、有効票の過半数を得た候補者が当選となります。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/66481.html
この「ドント方式」とやらはよくわらかないが、ザックリ言ってしまうと、
日本の内閣総理大臣は自民党の国会議員(参議院含む)と自民党員の投票によって決まる
ということだ。
では、自民党員ではない有権者にできることは?
ほぼない、と思われる。
そもそも日本は間接民主制を取っており、投票で議員を選ぶことで間接的に政治参画しているのだが、投票した政治家が「誰を総理に推すか」を表明している議員はあまりにも少ない。それでは一般の有権者は総理大臣を選ぶことは不可能だ。
仮に「各政党の代表」が自動的に総理大臣となるとするなら、政党を見て投票すれば良いが、ある程度大きい政党は代表が変わりやすい傾向があるため、必ずしもそうとは言えない。こうなると最早多くの国民は政党の派閥争いを指を咥えて見るくらいのことしかできなくなる。
何か実効性のある行動があるのなら、是非とも教えていただきたいところだ。
現行制度は民意を反映しているのか?
日本以外にも議院内閣制を取っている議会はあり、対を成す「大統領制(二元代表制)」もある。どちらが良いかという話になると、答えは複雑だ。ただ比較すると議院内閣制のほうが「新しい優れた制度」と言われる傾向にあるように思う。
私は議院内閣制は日本人の性には合うとは思うが、日本のためには任期を定めた大統領制を推したい。日本人に合う、というのも日本人は派閥争いや同調圧力が強い傾向があるように思うから言っているだけで、かなり穿ったモノの見方をした結論だ。一般的に挙げられるメリットとしては”政権の安定化”があるだろう。しかし私は大統領制の不安定さと直接投票による”政治への意識付け”の醸成が日本においては必要であると感じている。
今の日本は大統領制を取るべきである。
議院内閣制が日本にもたらすもの
私が大統領制を推す理由は基本的に”議院内閣制が適当ではない”と思うからだ。
その理由についてはまた別の機会に語りたいと思う。キーワードは「派閥」だ。
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