「旅行の足」は観光した当事者に聞くのが一番
Youtubeに興味深い動画があったので、シェアしたい。
当事者が語る福井を旅行するときの「ポイント」とは?
彼女が伝える福井を旅行する時のポイントは
- 車があったほうが圧倒的に良い
- 絶対に車があったほうが良い(大事なことなので2回)
- レンタカーか自家用車がオススメ
- えちてつ+バスの旅も良いが、クレカやICカードが使えない場所が多いので要現金
と、移動手段について注意を促すシーンが目立った。これに近い意見を有名なYoutuber「スーツ」くんも言っていたが、傷つかないようにオブラートに包んでくれているので、私なりに翻訳させていただくと、
- えちてつやバスの利便性が低く、決済方法が未だ現金のみのサービスが多い
となる。
JR、えちぜん鉄道、バスの接続の悪さはスーツくんも指摘してしていたが、せんちゃんさんも「悪い」とは言ってはいないが、語気を強めて「絶対に車があったほうが良い」と言っているように、公共交通機関の利便性の悪さは福井県の観光産業における大きな問題点の一つと言えよう。
解決方法・改善策は?
結論を先に申し上げると
- 乗り換えがスムーズになるよう、各公共交通機関で申し合わせてダイヤ改定・路線を設定する
- 乗客が少ないバスは規模を縮小する
- デマンドタクシーに置き換え、ダイヤに縛られない公共交通機関としてシステムに組み込む
- 飲食店等と提携し、バス乗客を「優先客」とする
- 食事提供に併せてデマンドタクシーを呼ぶように客に促す
である。
解決策の一つとして、「利便性向上」がある。先に伝えたように、各公共交通機関の接続の悪さが指摘されており、これは言い換えると乗り換えに時間がかかるということだ。これは単純に「本数が少ない」というハナシではなく、各公共交通機関で申し合わせて利便性向上に努めれば良いと考える。
あるいはデマンドタクシー等、運行ダイヤに縛られない交通機関に置換する。
また、そもそも客が少ない路線は大型バスを運行する必要性が薄い。ハイエースに限らず、何人か乗れる車に置換すれば良い。これは支出を抑えて利益を出すという引き算的手法で、行政が苦手な部分である。
飲食店との提携は、正直「思いつき」だが、こういったことは実現する・しないではなく、まず提言して議論することが重要である。この意見がそのまま反映されるとは思わないが、福井県で「飲み会」があると帰りはタクシーか代行屋になる。それを見込んで予め連絡しておくものだが、都会から来た観光客は食事中、バスや電車の本数が少ないことが頭から抜けてしまうので、これは飲食店等の側から提案するようにすると良いだろう。
あるいはバスの乗車券を店に渡すと割引等のなんらかのサービスをしつつ、店がバス客と把握できる状況を作ることで、これらの連絡は円滑に進むと思われる。
大切なのは「対策」ではない
皆さんはこれらの対策に目が行きがちだが、本当に大切なのは対策ではなく「問題の認識」、つまり「現状の把握」だ。対策など誰でもテキトーにそれなりのものが思いつくものだ。
そんなものよりも、「問題を問題と気づけるか否か」が最も重要な第一歩で、その次が「問題を問題と認められるか」だ。
それに着目し、政治を見てみるとまた面白いと思う。
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