My Wife、妊娠中
本日、2022年2月16日、坂井市役所本庁にて母子手帳を妻と一緒に受け取りました。同時に非常に沢山の書類、申請書をいただきました。
申請書の中には期限があり、通知が来るものと来ないものがありました。何故そのような違いがあるのかわかりませんが、スマホアプリというものがあるなら出産日を設定すれば全て通知可能だと思います。どうも予防接種は通知が来るようです。
これから坂井市で子供を産み育てる(つもりの)僕ら夫婦はリアルタイムで直接的な情報が入ってくるし、制度に不足する点や有用な点が見えてくる。そういった当事者の視点が坂井市を良くすることに繋がるものと信じている。
ただ、私は男。一番の当事者は妊娠をしている妻自身なので、妻と二人三脚で当たっていきたいのですが…多くの人がそうであるように、妻は表に出たがりません。なので私が妻の分も合わせて情報発信をしていきたいと思いますし、皆様の声も聞き、行政へ働きかけたいと思っています。
ぼく、元勤め先に保険証を返却する
さて、ここからは私のハナシ。2/10に退職し、2/11から無職です。今日、会社に行って保険証を返しました。サラリーパーソンの時は厚生年金と社会保険に加入していましたが厚生年金は国民年金に、社会保険(健康保険)は国民健康保険に切り替えとなるか、継続申請して最長2年社会保険のままでいるか選択することになります。
もちろん得なほう、損しないほうを選びたいワケですが、どっちが良いか皆さんはわかりますか?
私は先週土曜日くらいから調査を重ね、「国民健康保険(国保)」と「社会保険(社保)、健康保険(健保)」のどちらが良いのかという問いに対する答えが出ましたのでお知らせしたいと思います。
結論としては、
社会保険でした
はい、みなさん「当然だろう」と思ったかもしれません。しかし実際のところ、2/16の16時くらいまでは国保のほうが安く、完全に国保にする流れでした。
私も最初、感覚として社保のほうが安いと思っていましたが、その後国保→社保→国保→社保とブレにブレまくりました。
というワケで、その流れも含めて皆様にお伝えします。
正直な金額を出しますので、かなり貴重な情報かと思いますが、長いので注意。
社会保険(料)と国民健康保険(料)の解説と比較
まず、通常の社会保険は会社との折半で支払われます。つまり給与明細にある社会保険料の額は実際の額の半分なのです。学校を卒業してすぐサラリーマンになると貰える給与明細にはいきなり半額の数字が出されているので、会社の折半にはなかなか気づけません。
さて、ご多分に漏れず私も同じで会社を退職した後にそれに気付いた人間です。そんな私の社会保険料(=健康保険料)は16,740円でした。
社会保険は退職後も継続申請できる制度があり、最長2年間社会保険に加入することができます。
しかし退職後は会社の折半は無くなります。つまり保険料は2倍に、私の場合は33,480円になります。念の為、該当する保険組合に問い合わせたところ、全く同じ金額になるとの答えが返ってきました。また、この金額は扶養家族が増えても変わりません。つまり9月に子供が生まれようが、仮に結婚すらしておらず独身であっても変わらないことになります。
自らが養う家族―――扶養家族が多いほど、お得になるのが社会保険です。
一方の国民健康保険(国保)は扶養家族という概念が無く、一人ひとりに社会保険料が設定されます。つまり保険料は「私+妻」の2人分かかり、子供が生まれるとさらに追加となります。
その算出方法は
税額=(所得割+資産割+均等割+平等割)-軽減額等
です。はい、意味不明ですね。詳細な計算を坂井市のHPから拝借します。

はい、意味不明ですね。
これはググれば計算機が出てくるためザックリした算出自体は簡単にできますが、計算機サイトには自治体を選ぶ項目があると思います。実は自治体ごとに係数が異なり一般的に財政に余裕がある自治体が低くなる傾向があります。要するに都会ほど国民健康保険料は安くなるのです。
県内でも福井市や越前市は安い傾向にありますが、池田町などは高くなります。住む場所の財政状況によって私たちの払う保険料は変わるのです。ググるとわかりますが、自治体によってはその差は相当エグいのでお気をつけてご確認ください。ビックリしますよ。
長くなりましたが、正確な額を知りたかったので素直に役所へ問い合わせしました。
すると月192,200円と出されまして、つい「頭がおかしくなりそうなくらいにショックな額です」と言ってしまいましたところ、間違いであることがわかりました。マジで焦った…
再度計算したら月32,000円と出ました。社会保険料33,480円より安いですね。また、9月に子供が生まれると1554円プラスとのこと。そうなると33,554円でどっこいどっこいです。
しかし、国保は前年度の収入により変動します。つまり無職のワタシには国保のほうが良いように思えます。…とそこでさらなる疑問が。
どうも子供を生む時に出産一時金なるものが出るらしく、社会保険では要件がありますが、継続申請の場合はどうなるのかよくわかりません。ということで健康保険組合にお問い合わせ。一時金は出るとのことで、その額42万円。支払い方法は2パターンあるとのことで、口頭で聞いてもよくわからなかったが兎も角出るとのこと。
で、国保のほうはどうなのかと言うと、こちらも出るとのこと。額も同じでした。
沼にハマった調査比較
もう社会保険にしようかな…と思ったが、そもそも社会保険は様々な福利厚生があり、国保よりも恩恵が多い印象がある。と思いきや、国保には減免制度があり、今のようなコロナ禍においてはその制度が充実している。一方、社会保険には減免制度が無い(とされる)。
次に私は社会保険の福利厚生について調べたが、健康診断とか脳ドックとか、そういったものは国保にもあったし、額もそこまで大きく変わらない。そもそも40歳以上でないと受けられない恩恵がどちらでも多くあり、単純な比較はあまり意味がないように感じた。
もうどっちでも良いけど、来年以降年収が下がることを考慮して国保にしよう、とかとりあえず社会保険にして後から国保に切り替えよう、とか色々な事を考えたが、そもそも来年の保険料はいくらなのか?という疑問が生じた。
国保の32000円は今年の2月~3月までのものだ。4月からは変わる。
その金額を持って最終判断とすることを決め、三国支所に問い合わせた。
結果は年478,600円。月にして約39,883円。これは高い!
ということで、社会保険にします!長かった…
最後に、社保か国保か迷った時には
種類 | 社会保険(通常) | 社会保険(2年継続申請) | 国民健康保険 |
保険料 | 会社と折半(激安) | 通常の2倍 | 継続申請に近い(都会ほど安い、上限あり) |
保険料の変動 | あり | なし | あり |
扶養概念 | あり | あり | なし(専業主婦や子供の分も世帯主が払う) |
出産一時金 | あり | あり | あり |
せっかくなので社保と国保の一部比較を表にしつつ、しばらく無職になることを想定した時の社会保険、健康保険の二者択一の方法を示す。
それはとりあえず社会保険にする手続きを進めることだ。
社会保険は「延長」しかできない。つまり無職状態で国保→社保とはできない。しかしその逆は可能だ。延長手続きは退職から20日以内に申請しなければならないため注意が必要だが、その後は辞めることができる。よって後から国保のほうが安いと判明するか、安くなるタイミングで国保に切り替えれば良い。また、このコロナ禍においては様々な免除制度があるため、制度の引っかかるようであれば国保が良い。
最も重要なのは年収で、年収が高い方は継続申請のほうが良いとされる。ツールで国保料を計算し、給与明細の社会保険料×2と比較するとザックリと判断できる。ツールは実際の額と1000~2000円くらいズレる可能性はあるがそれでも社会保険×2よりも高いのであれば、おそらくは社会保険のほうが良いだろう。
まずは焦らず役所と保険組合に問い合わせつつ情報収集することが肝心だろう。
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