まとめると
- 坂井市議会には年4回定例会がある
- 各定例会には「本会議」と「委員会」がある
- 本会議は主に「初日」「一般質問・代表質問」「最終日」で構成
- 委員会は「常任委員会」と「特別委員会」がある
- その他、「全員協議会」や「議会運営委員会」、「会派代表者会議」等がある
- しかし動画公開は「市長挨拶」と「一般質問・代表質問」のみ
- 議事録の公開は「本会議」のみ
- その他はリアル傍聴するか「情報公開請求」をしないと情報がわからない
市民の知っている「坂井市議会」
こんにちは!吉田しょうじろうです。
今日は市民の多くが知らない坂井市議会についてお話したいと思います。
まず、皆様の…というより、私が地方政治に興味を持ち始めた時の坂井市議会に対する知識についてお話すると、だいたい↓のようになります
- 定数26人
- 1人しか落ちない選挙(候補者数:定数+1)が続いてきた
- 一般質問というものを議員はしている
これくらいです。
街頭演説をしていてよく聞かれる「定数いくつだっけ?」という質問からも感じるのですが、かつての私を含め、地方政治に関心を持つ人は極端に少ないし、知識もほとんど無いことが多数だと思います。「二元代表制」なんて言葉は中学の公民の授業以降、耳に入った記憶はありません。
一応、坂井市議会はケーブルテレビとYoutubeで一般質問と代表質問を放送・公開していますから、それを知る機会自体はあると思います。実際、時たまイーザのテレビコーナーで放送している様子を見かけます。
また、議員さんの名前を知る人は少ないです。面白かったのは街頭演説をしていて、私が議員さんと間違えられたり、隣の交差点で挨拶活動をしている山田ひでき議員の名前が出なかったりするところです。
このように、一般市民の坂井市議会・坂井市議会議員に対する認識は低く、あまり興味が無いパターンが多数であると考えられます。
市民の知らない坂井市議会 本会議編
では、多くの市民が知らない坂井市議会について語ります。
坂井市議会には年4回定例会があり、稀に臨時会が開かれます。
定例会には「会期」がありますが、殆どは「休会」、つまり「お休み」です。
よく議員さんがFacebookで「会期〇〇日の定例会が始まりました」と投稿しますが、大半は休会です。ただし、その休会中に議案を審査したり(しなかったり)するので、議員さん個人あるいは会派等の表になりにくい活動がメインになります。
そして各定例会には「本会議」と「委員会」等があります。
本会議では「初日」「一般質問」「代表質問」「最終日」等で構成されており、特に一般質問は「地方議会の華」等と呼ばれる言わば”見せ場”になります。
しかし私は最終日も重要だと思っています。
最終日は「初日」に出された各議案に対して、議会としての意思決定が示される日になっています。
構成としては、各議案や「委員会」の報告に対する質疑、それら全てを踏まえ議案に賛成or反対の立場で議場で「討論」という形で「意思表明」し、議員さんたちに賛成反対を呼びかけます(あまり意味はないけど)。そして採決で賛成多数となって初めて議案が可決されたことになります。
市民の知らない坂井市 委員会編
委員会は主に会期中に開催されます。
委員会には「常任委員会」と「特別委員会」があります。
「本会議初日」に提出された議案は範囲も数も多いため、各委員会に振り分けられます。
委員会の名称は地方議会によって異なりますが、坂井市議会の場合は「総務委員会」「産業建設委員会」「教育民生委員会」となります。
各委員会は委員がそれぞれ8~9人おり、坂井市議会議員が担当しています。
つまり、基本的には市議会議員であっても担当委員会についてしか質疑ができない、ということです。
そのため、自分がどの委員会の所属になるのかはとても重要で、「教育問題を解決したい!」と政策や公約を掲げていても、「じゃあキミは総務委員会!」と言われた時には目も当てられません。
…がそこで一般質問というものがあります。
一般質問では市政について広く質問できるもので、所属委員会以外で質疑できない分をカバーできるようになっています。
特別委員会は「予算特別委員会」や「決算特別委員会」などがあり、基本的には議員全員が参加する委員会になります。
市民の知らない坂井市議会 番外編
さて、実はまだ皆様の知らない坂井市議会はあります。
それは「議会運営委員会」や「会派代表者会議」等です。
議会運営委員会はその名の通り、議会の運営について話し、意思決定をする場です。
私は坂井市議会に何度も議会改革を求めてきましたが、そのような案件はここで審議されます。
会派代表者会議は各会派の代表が集まりゴニョゴニョする場ですが、議会の人事関係(委員会の振り分け?)等について話し合われているようで、おそらく傍聴自体は可能ですが、日程や開催場所については表に出てくることはありません。
あとは「全員協議会」もあります。こちらも議会日程に載ることはほとんど無く、私達市民の知らないところで行われています。
私達が議会活動の内容を知る方法
他にも「広域連合」等、議員の仕事はあるワケですがここでは割愛します。
重要なのは、これらの議会活動の内容を一般市民である私達が知る方法は何なのか?ということです。
結論から述べると、基本的にはリアルで傍聴することです。
どうぞ有給休暇や学校への連絡等でお休みをいただき、あるいはシフトを変えてもらう等して、頑張って坂井市役所本庁3階の議会事務局まで来てください。
え?「そんなのは無理?」
ではもう一つ。「情報公開請求」をして議事録を取り寄せてください。
え?「どうやってやるのか?」
ああ、それなら簡単ですよ。
- 情報公開請求の様式を用意して必要事項を記入してください
- 坂井市役所本庁3階の議会事務局まで行くか、郵送で送りつけましょう
- 約2週間で請求内容の開示or非開示が議会運営委員会で決定されます
- 議会事務局まで閲覧に行くか、
- 議事録を1枚10円で発行してもらいましょう
- 発行した議事録を事務局まで取りに行き、枚数分の金額を支払いましょう
- 無理なら、福井銀行等の窓口で振り込み、郵送を依頼しましょう
- 手数料や郵送料はあなたが支払います
ね、簡単でしょ?
いやいやいや、そんなんやってられんわ!
ということで、私はYoutubeで議会活動の動画公開を求めたワケですが、議員の皆様は反対されました。
一般市民が坂井市議会の情報を得るには相当のハードルがあることがお分かりいただけたと思います。
私が一番変えたいのはココで、これさえできれば市民の皆様も坂井市議会、坂井市政の中身について議論ができるようになり、政治家の監視も強化され、よりよい市政になると私は信じています。
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